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ヴィーガンとベジタリアンの違いは何ですか?

ヴィーガンは動物性食品を一切食べず、生活全般で動物利用を避ける主義です。ベジタリアンは肉や魚を避けますが、卵や乳製品を取る人も多く、定義や実践には幅があります。

更新日 · 2026年8月24日

簡潔な答え

ヴィーガンとベジタリアンの最大の違いは、動物性食品をどの程度排除するかです。ベジタリアンは肉・魚を避けますが、卵や乳製品を食べる人もいます。ヴィーガンは肉・魚に加え、卵・乳製品・はちみつなど全ての動物性由来の食品を避け、衣類や化粧品など生活全般でも動物利用を避けます。

要点

  • ヴィーガンは食事だけでなく、衣類や日用品を含め動物利用を避ける生活様式です。
  • ベジタリアンは定義が広く、卵や乳製品を食べる人と食べない人がいます。
  • ヴィーガンはベジタリアンの一部と見なされることがありますが、厳密には異なる概念です。
  • 研究では、ヴィーガンとベジタリアンは環境負荷の低減や健康面で一定の利点が示されています。
  • ラクト・オボ・ベジタリアンは乳製品と卵を食べ、ペスカタリアンは魚を食べるなど、種類が多様です。
ビーガンで高
ビタミンB12欠乏リスク
動物性食品に多く含まれるため、ビーガンは補給が必要(英国栄養士会)
ベジタリアン・ビーガンで低
冠動脈疾患リスク
EPIC-Oxford研究(2021年)で肉食者と比較し低リスク
世界の14.5%
畜産の温室効果ガス排出
FAO推計。植物性食品より牛肉の排出量は5〜10倍以上
1944年
ヴィーガン協会設立
英国でヴィーガンという言葉が作られた

「ヴィーガン」と「ベジタリアン」は混同されがちですが、その違いは食事制限の範囲と生活様式にまで及びます。このページでは、定義、歴史、健康・環境への影響を整理し、両者の実践的な違いを解説します。

The short answer

ベジタリアンとヴィーガンは、どちらも動物の肉を食べない点で共通しますが、その範囲が異なります。ベジタリアンは肉・魚を避けますが、卵や乳製品を食べる人もいれば、避ける人もいます。ヴィーガンは肉・魚に加えて、卵、乳製品、はちみつなど全ての動物性由来の食品を排除し、さらに衣類や化粧品など生活全般で動物利用を避けることを目指します。

ベジタリアンの種類

ベジタリアンと一口に言っても、その実践には幅があります。

  • ラクト・オボ・ベジタリアン:乳製品と卵を食べる(最も一般的)
  • ラクト・ベジタリアン:乳製品は食べるが卵は食べない
  • オボ・ベジタリアン:卵は食べるが乳製品は食べない
  • ペスカタリアン:魚は食べる(厳密にはベジタリアンではない)
  • ビーガン:動物性食品を一切食べない

ヴィーガンの定義

ヴィーガンは、1944年に英国で設立された「ヴィーガン協会」が提唱した概念です。同協会は、ヴィーガンを「動物に対する搾取や虐待を可能な限り排除する哲学・生活様式」と定義しています。食事に加えて、革製品やウール、化粧品の動物実験などを避ける実践が含まれます。

The evidence

科学的な研究では、ヴィーガンとベジタリアンの健康や環境への影響が比較されています。

健康への影響

英オックスフォード大学のEPIC-Oxford研究(2021年)では、ベジタリアンとビーガンは、肉を食べる人に比べて冠状動脈性心疾患のリスクが低いことが示されました。一方で、ビーガンはビタミンB12やカルシウムの不足リスクがあり、適切な補給が必要です。ベジタリアンは乳製品を摂取するためカルシウム不足は起こりにくいですが、鉄分やオメガ3脂肪酸の摂取に注意が必要です。

環境負荷への影響

国連食糧農業機関(FAO)やオックスフォード大学の研究(Poore & Nemecek, 2018)によると、肉類は植物性食品に比べて温室効果ガス排出量、土地利用、水使用量が大幅に高くなります。特に牛肉の環境負荷が大きく、植物性タンパク質と比較して排出量が5〜10倍以上になることが示されています。ヴィーガン食はベジタリアン食よりもさらに環境負荷を下げる可能性がありますが、その差は食品の選択や輸送方法によっても変わります。

動物倫理の観点

ヴィーガンとベジタリアンの大きな違いは、動物の権利に対する考え方です。ベジタリアンは多くが食用目的の動物の殺害を避けますが、乳製品や卵の生産でも雄の子牛やヒヨコが殺処分されることがあります。ヴィーガンはこうした構造的な搾取も問題視し、日常生活で動物由来製品を避けます。

Common counter-arguments

「ヴィーガンは栄養不足になる」「ベジタリアンのほうが健康的」といった意見をよく聞きます。しかし、英国栄養士会(BDA)は、適切に計画されたヴィーガン食が生涯のすべての段階で栄養的に十分であると表明しています。重要なのは、ビタミンB12の補給、大豆製品や豆類によるタンパク質補給、カルシウム強化食品など、計画的に食事を組み立てることです。

「ベジタリアンでも環境に良い」との主張も見られますが、環境への影響は食品の種類や産地によって大きく異なります。例えば、アーモンドミルクと牛乳を比べると、アーモンドミルクは水使用量が大きい場合があります。ヴィーガンやベジタリアンであっても、地産地消や食品ロス削減など、持続可能な選択を心がけることが大切です。

What this means in practice

ヴィーガンとベジタリアンのどちらを選ぶにしても、大切なのはバランスの取れた食事と、必要な栄養素の摂取です。ベジタリアンは乳製品や卵を食べられるため、ビタミンB12やカルシウムの不足は比較的起こりにくいですが、乳製品の環境負荷や倫理的な問題に関心がある方はヴィーガンを検討するとよいでしょう。

ヴィーガンに移行する場合は、ビタミンB12強化食品やサプリメントを活用し、鉄分や亜鉛、オメガ3脂肪酸(藻類由来)にも注意が必要です。各国の栄養学会や公的機関のガイドライン(日本では「日本人の食事摂取基準」)を参考に、無理のない範囲で実践することが推奨されます。

両者は厳密には異なりますが、共通して動物性食品の消費を減らすことで、健康、環境、動物福祉にポジティブな影響を与える可能性があります。自分に合った選択肢を見つけるため、この機会に食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

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